インタラクティヴ・ライヴ「Limbo-54」とAMIGAの仕込みに関する発掘原稿です。
2002年のことを2003年になって思い出しながら書いているようです。
写真がいろいろ発掘されたので本文のあとに掲載しました。
Interactive Live 2003 への道 — その8 HighFlyerお前もか篇
2002年8月6日、筑波のSolarStudioから動かないノーマルA4000と、動きの悪いHighFlyerA4000が運ばれてきました。
入れ替わりにPowerTowerA4000は筑波へ運ばれていきました。
状況把握のためとりあえず、A4000とHighFlyerA4000は全部バラします。
どちらも非常に分解しににく、けっこう手間取りした。A2000のほうがずっとラクです。
A4000の設計者って、あまりメンテナンス性は考慮しなかったのではないでしょうか。特に前面パネルの外しにくさといったらもう。
マザーボードの状態を観察したところ2台ともニッカド充電池の液漏れで腐蝕しています。
とりあえず半田鏝で液漏れバッテリを外し、腐蝕箇所はアルコール系接点復活剤で洗浄しました。
もともとA4000にはCommodoreのA3640が、HighFlyerA4000にはMacroSystemsのWarpEngine4040が、それぞれ載っていました。
このWarpEngineは問題があるかもしれないと平沢さんから聞いていましたので、A3640でテストしてみます。
HighFlyerはFDからの起動を確認。
A4000のほうはやはりダメで、真っ赤な画面が出て起動しません。
「赤」はKickstartROMのエラーらしいので、HighFlyerのROMと取り替えてみます。
(A4000は3.1ROM、HighFlyerは3.0ROMでした)
A4000を3.0ROMで起動してみると、こんどは通常の起動前の色(超ダークブルー)にはなるのですが、FDくれくれ画面にならず、それ以上うんともすんとも言いません。
逆にA4000に載っていた3.1ROMでHighFlyerを起動しても問題ありません。
ROM自体には問題ないようです。
A4000のはほうっておくことにして(笑)HighFlyerA4000の整備に取りかかることにしましょう。
液漏れによる機能障害チェックのため、新しいバッテリを取り付けて時計機能の確認。
……ダメです。
時間を保存するチップが死んでいると思われます。周りの緑青に侵蝕されたようなチップ類もかなり逝っている可能性大です。動いてるほうが不思議(笑)。
動いているうちにハードディスクのバックアップを取っておきます。
実はすでにA4000のハードディスクは逝ってしまっていてカコーンカコーンン…という、わかる人にはわかる死亡ハードディスク特有のもの悲しい異音を発しています。
HighFlyerA4000のハードディスクも相当の年代物なのでいつ逝ってもおかしくありません。
というわけで新しいHDを探さなくてはなりません。
しかし、IDEにしろSCSIにしろ、昨今の大容量ハードディスクは認識しない可能性が高いです。
CyberStormのUW(ウルトラワイド)SCSIが精一杯新しいコントローラですがそれでももう5年ほど前のチップのはずです。
中古ディスクをあたるという手もありますが、ライヴで使うには信頼性が低くなります。
ここはダメモトで新品にチャレンジするしかないでしょう。
まずは、相性問題の少ないと言われるSCSIから。
秋葉原を探し回ってようやく9GのUW-SCSIをゲットしてきました。
しかし……認識しません。
ターミネータのせいかなとか、かなり試行錯誤をしましたが、どうもダメっぽいです、諦めます。
それではIDEにトライしてみようかと考えていた8月13日、世間的にはもうお盆で地獄の釜の蓋も開こうという時節。
だしぬけにHighFlyerA4000のマウスが横にしか動かなくなりました。
起動中にマウスの抜き差しをしたような覚えはないのですが…。ハードディスクどころではありません。
と、困り果てているころ、筑波でも困り果てている人がいました。
次回、PowerTowerなんか動くもんか、です。
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