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11月の黄昏サラヴァメモ

11月の黄昏 Crépuscule de novembre
2011.11.20(Sun) at サラヴァ東京

▼初めて入るサラヴァ東京は椅子は60席ほどで、ライヴ・ハウスというよりカフェのように洒落ている。それもそのはずSaravahは1965年にピエール・バルーが設立したヨーロッパ最古のインディペンデント・レーベル、らしい。
▼隣のM田さんが「屋根裏くらいの広さかな」などと言う。もちろんロンドンと同じビルにあった屋根裏のことで、客席の広さはそんなものだが、サラヴァのステージはグランド・ピアノを置けるくらい広く屋根裏の倍以上ある。屋根裏はライヴ・ハウスの単位なのか。

▼テノリエリは、ライヴ前にMySpaceで「予習」した際「谷山浩子meetsテノリオン」とか思ったけど、そう外れてなかったみたい。
▼TENORI-ONによる弾き語りってことで、なかなか聴かせる。小さな風船を次々と割って音を出すのはなかなかなアイディア。
▼TENORI-ONって裏から見てもきれいなのね。

▼上野洋子はモールス信号をフィーチュアしたナンバーからスタートし、お、中野テルヲか高橋芳一かと思ってしまう。
▼ライヴ・コンセプトの「テクノかつファンタジー」というリクエストに応えるため「金沢明子meetsクラフトワーク」なパフォーマンス。「RADIO ACTIVITY/FUKUSHIMA」でソユーズ・プロジェクトとも勝手にシンクロ。
▼プログラマブルな世界最古のテクノ楽器という解釈でパンチカード式オルゴール(シート式オルガニート)で弾き語り。
▼さらには、テノリエリに感化されたたとかでTENORI-ONならぬKAOSSILATORでカオシヨーコな「雨降りお月さん」はなかなかぴったりなアレンジ。

▼Shampooは正装したKCのグランド・ピアノをバックに真っ白い盛装の折茂昌美が歌う「花束のプレゼント」でスタート。
▼横川理彦のヴァイオリン、molekul(PEVO2号)のフレットレス・ベースが加わりバンド編成になると、戦前の場末のナイト・クラブみたい(見たことないけど)な様相でジャズ、シャンソン、ボサ・ノヴァといった要素が混じり合う。
▼「シャンプーmeetsピエール・バルー」といった趣きのサラヴァ東京まんまなステージだったが、ピエール・バルーの「冬のある日」は、この日のためではなくたまたま以前もカヴァーしたこともあったとか。
▼ステージごとに様相の異なるシャンプーだけど、特にこのステージを見られたのは貴重だったかも。コーディネイトした木暮さんに感謝。

Shampoo

デザイナー・天津学さん撮影によるシャンプーのステージ。大きいサイズはfaccebookへ。レポートもここの文章よりわかやすく詳細で素晴らしい。

BLIZZARD DRIVE

Shampooのアルバム・タイトルおよび曲名にちなんだオリジナル・カクテル BLIZZARD DRIVE pix by mazda u

▼サラヴァ余談

  • 前日の高円寺HIGHのステージおよびバック・ステージに集った面々の重複率が高かったけれど、この日、中野テルヲと鎮西暴力音楽技師の2ショットを見られたあなたは幸運かもしれない。
  • 菊池達也、横川理彦、中野テルヲという歴代P-MODELベーシストによる奇蹟の3ショット(わたしは見ていない)に遭遇したあなたは、もう先が長くないかもしれない。
  • そこに三浦俊一まで会していたのだから、全P-MODELメンバの1/3が集結していたこになる。
  • 黒いPowerbookが世界一似合う中野テルヲは、白いiPhoneは世界一似合わないミュージシャンであることも判明。
  • そんな元P-MODELメンバがもっとも気にかけているのが田井中貞利の行方である。
  • 田井中貞利はP-MODEL内のアイドルだったらしい。

11/23附記: 小西さんはサラヴァには来ていなかったそうで(前日の記憶が混濁)その箇所は修正しました。

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