2023年6月24日発売
charanko-02
01. nighthawks
02. silent cry
03. disco No.1
04. into the night
05. perception
06. current
07. AM4:00
08. nighthawks must sleep
★ライヴ会場および Shop Mecano にて販売
★Shop Mecano は通販あり
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https://shopmecano.hatenablog.com/
https://twitter.com/mecanonakano
「アルバムの自主解説」
秋山勝彦 twitter より転載
https://twitter.com/kakiyam00970758
1) nighthawks
今まで何度かあったスランプ。「もう言いたい事も無いし (今)の音楽も出来ない」と言う感じ。
この曲が出来た事で「未だ大丈夫」と抜ける事が出来ました。
4つの音と2つのcodeだけで成立出来た曲。今の僕の理想的な曲です。
2) silent cry
比較的ちゃんとした(笑)アレンジ。Liveでは、カラオケ的なものを使うのが嫌なので弾き語りしてます。
自分で弾いて自分で言う!(笑)ですがbassラインが好きなンです。
ストリングスのフランジャーが
「きもちく」
してくれます(笑)
3) disco No.1
高校の時に「エピステーメー」と言う雑誌を定期購読。だから 僕は、おもいっきりポストモダンの洗礼の中にあったのよ(笑)
その何号か?特集が「音・音楽」そこに高橋悠治さん ケージにクセキナス シュトックハウゼン等が掲載されてた と記憶。
それが僕の現代音楽の入門編(笑)早熟の桜井は、既に知ってた。
今でも高橋悠治さんは、聴きます。
高橋さんのケージの「プリペアド・ピアノ」を昨日も聴いた。
シンセを持っていたのでシュトックハウゼンを聴いた後にRileyに傾倒。
高橋・シュトックハウゼンの総決算曲。
4) into the night
6) current
この2曲は、Terry Riley氏へのオマージュ。言い換えると77年の夏休み直前にユネスコ村で体験した真夜中から夜明けまでのLiveへの御礼。
僕は、大事な高3の2日間をそのLiveに費やした。木村と一緒に。
初めて朝が美しいと思った。
その御礼。
5) perception
15分の長い曲。
大好きなサイケデリック(笑)ただdarkになるのは、避けました。
1つのメロディにもう1つが絡み その空間を電子音が飛び交う!エレキベースを入れたらHawkwind。今回は、弾くのを我慢しました(笑)
リズムboxにエレキベース 面白いが…。
7) AM4:00
3つの音で出来てます。
意識してませんでしたが 坂本さんの影響を受けてますネ。
(悲しいですが…)晩年のアルバムは、かなり音数が少ないですよ。
まるで俳句のよう です。
限りなく少ない音で成立させたい。もっと足そうとしたが必要無いと。
理想的かな?
8) nighthawks must sleep
1曲目と対になる曲で〆ました。
この曲を最後に置いた事でアルバムに少しトータル感が出たな と。
トータルアルバムではないですが解り易いかな?と。
自分のアルバムで聴きながら眠ってしまいました。初めての事です。
良かったら聴いて下さい。
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●所属ミュージシャンと作品
PEVO1号
厳然
2023年5月24日配信開始(BASE)
https://pevo1go.official.ec/items/72486608
鉤爪
2023年5月24日配信開始(BASE)
https://pevo1go.official.ec/items/72486653
hypnopompia
2023年5月24日配信開始(BASE)
https://pevo1go.official.ec/items/72484015
https://pevo1go.official.ec/
PEVO作品も再リリース
https://pevo.official.ec/
ナカムラルビイ
サナトリウムハウスで
2023年5月25日配信開始(Bandcamp)
https://rubynakamura.bandcamp.com/album/at-the-sanatorium-house
01. サナトリウムハウスで at the Sanatorium House
02. テレーズは書斎の中 Thérèse in Reading Room
03. マキナ MACHINA
プロデュース: 平沢進
ギター(M1): 平沢進
オリモマサミ
Dream Game Dream
2023年6月27日配信開始(Bandcamp)
プロデュース: 平沢進
編曲: 平沢進, PEVO1号
ギター(M1): PEVO1号
https://masamiorimo.bandcamp.com/track/dream-game-dream-2
ホログラム / Hologram
2023年6月27日配信開始(Bandcamp)
プロデュース: 平沢進
編曲: 平沢進, PEVO1号
ギター(M1): 平沢進, PEVO1号
https://masamiorimo.bandcamp.com/track/hologram
空のオペラ / Sky Opera
2023年6月27日配信開始(Bandcamp)
プロデュース: 平沢進
編曲: 平沢進
ギター(M1): 平沢進
https://masamiorimo.bandcamp.com/track/sky-opera
https://masamiorimo.bandcamp.com/music
https://ticketshampoo.wixsite.com/masami-orimo-shampoo
中井敏文
既発表作の再リリース(BASE)
https://nakait.thebase.in/
monogrammed
https://nakait.thebase.in/items/13668332
pragmamme
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2022年10月24日発送開始予定
ケイオスユニオン(TESLAKITE)
CHTE-0086
https://www.susumuhirasawa.online/kai-equal-kai-dvd
2019年1月14日・豊洲PITのライヴを中心に収録。ボーナス・トラックとして2018年9月14日・ZEPPなんば大阪、2018年11月16日/17日・ZEPP東京のライヴも収録
●2019年1月14日・豊洲PIT
01: 回収船 / Recovery Ship
02: Big Brother
03: 幽霊飛行機 / GHOST AEROPLANE
04: TRAVELATOR
05: 回=回 / KAI = KAI
06: 遮眼大師 / SHAGAN DAISHI
07: 無頭騎士の伝言 / A MESSAGE FROM THE HEADLESS KNIGHT
08: 排時光 / Time-eliminating Light
09: OPUS
10: 亜呼吸ユリア / OTHER BREATHING YURIA
11: PLANET-HOME
12: ECHO-233
13: Timelineの東 / East of Timeline
14: гипноза(Gipnoza)
15: それ行け! Halycon / Go for it! Halycon
16: HUMAN-LE
17: OH MAMA!
18: いまわし電話 / disgusting telephone
Bonus
●2018年9月14日・ZEPPなんば大阪
01: 巡航プシクラオン / Cruise Psyclaon
02: アンチモネシア / Antimonesia
●2018年11月16日・ZEPP東京
01: アンチビストロン / Anti-vistoron
02: ZEBRA
●2018年11月17日・ZEPP東京
01: 2D or not2D
02: 白く巨大で / White and Huge
03: 109号区の氾濫 / The Flood of District 109
平沢進
BEACON
2021年7月28日発売
ケイオスユニオン(TESLAKITE)
CHTE-0085
https://www.susumuhirasawa.online/beacon
収録曲
01: BEACON
02: 論理的同人の認知的別世界 / The Cognitive Another World of the Logical Coterie
03: 消えるTOPIA / Disappearing TOPIA
04: 転倒する男 / The Man Who Falls Down
05: 燃える花の隊列 / Ranks of Burning Flowers
06: LANDING
07: COLD SONG
08: 幽霊列車 / Ghost Train
09: TIMELINEの終わり / The End of TIMELINE
10: ZCONITE
11: 記憶のBEACON / BEACON of Memory
平沢進 14th ALBUM BEACON ダイジェスト・ムービー
平沢進の新作を聴くのが、実は恐かった。
できれば聴きたくなかったと言ってもいい。
次こそはきっともうダメかもしれない、と思っていたからだ。
これは平沢進がダメになるという意味ではなく、平沢進を聴く自分が終わるという意味で。
だが、その予感は見事に裏切られた。
お約束の展開と言わないように。
『現象の花の秘密』『ホログラムを登る男』そして核P-MODEL名義の『回=回』といった2010年代の作品が、自分にはどうにもダメだったのである。
平沢進を受容する自分のなかの音楽細胞がどんどん減少していっているのではないか。
そう思えてならなかった。
このあたりのことは『音のみぞ3号』で詳しく書いた。
ただ、これは単に受け手の問題とは言えない部分もあり、2010年代の作品は音作りのクオリティは上がったものの、発明と呼ぶべき新作ではなかったとは思う。
その代わりにリスナーは倍増したようだが、皮肉な言い方をするならば、時代に追いつかれた10年とも言える。
ソロ名義のオリジナル・アルバムとしては6年ぶり、核P-MODEL『回=回』からでも3年ぶりである。
行き詰まり感が本人としてもあったのではないか。
『回=回』はなんであのタイミングで核P-MODEL名義の作品を出したかよくわからなかったのだが、ソロ名義のオリジナル・アルバムにカウントしたくなかったのだと思う。あくまで番外篇にしたかったのではではないか。
その活路を見いだす突破口(Fracture)として活発な、バンド的展開を見せるライヴ活動があった。
そしてもう1点。
これに触れなければ逃げているように思われるので(いや逃げてもいいんだけど)書いておく。
新規リスナーを混沌へ落とし込み、既存のリスナー(の一部)を離反させた、平沢進のいわゆる世間一般で言うところの陰謀論的言説、態度である。
いま見えている現実とは別のもうひとつの現実があるという世界観(ひとは時にそれを陰謀論とかオカルトと呼ぶ)で平沢進が音楽を作っていることは既存リスナーなら誰でも知っている。これ自体は驚くに値しない。
ただ、違和感を拭えないのは、本人は否定するかもしれないが「無知蒙昧な愚民に正しい世界の真実を教えてあげよう」という態度が見え隠れ(いや見え見え)することである。
以前であれば世界観に「正しい」「誤り」という基準を持ち込むことは(思っていたとしても)なかったのではないか。
しかも、なんだかよくわからないマイナーで独自な世界観であれば「ああ、平沢進だな」という気がするけれども、それがQとかだとあまりにメジャーであまりに陳腐(Winに対するMacみたいな)である。
わたし自身は「懐疑的不可知的陰謀論者」ではある。
この世界は、見えない裏があって動いているんだろうな、くらいには思っている。
ケネディ暗殺にしろ911にしろ裏はあるんだろう。戦争ビジネスはもちろんワクチンに代表される製薬医療ビジネスだって怪しいもんだ。
しかし、そうした「裏」があるとして、ちょっとネットで検索したくらいでたどり着くような簡単なものではないだろう。そこにはなんの証拠もない。証拠を残すはずがない。インターネットで世界を支配する真実なんてわかるわけがない。
リアル・ワールドもしくはサイバー・ワールドでの命がけの取材(ハック)でもなければ、そうそう真実のかけらすら見えないだろう。インターネットで拾えるものなんてせいぜい、ボロを見せた痕跡程度だろう。
『マトリックス』だって、最後のハッピイ・エンディングが実は「見せられていた世界」だったという解釈も可能だ。そういう意味で世界がリアルかフェイクかなんて認識不能である。自分がどのリアルを選択するかですかない。
平沢進は「こっちの世界観が正しい」と振り切った、ように見える。
「ヴェジタリアンは正しい」と言い切ったのと同様に。
ところが、その振り切りは、こと音楽においては、よい結果を招いたようだ。
よきにつけ悪しきつけこのアルバムには「やむにやまれぬ」強い動機がある。
911からイラク戦争への流れが『BLUE LIMBO』を生んだように、平沢進が「ゲーム・チェンジ前夜」と呼ぶ世界が、新作を生んだのは間違いない。
アルバムで描かれるのはディストピアならぬ、平沢進が案内する楽園(ニュー・ワールド)への入口である。
毒を吸って清気を吐き出す。
2021年4月28・29日と大阪で行われたライヴ24曼荼羅(不死MANDALA)でも美術に取り入れられていたが、ジャケットには『救済の技法』赤バンドエイドへのオマージュらしき青バンドエイドがある。
もっとも、アルバムからわたしが受け取ったメッセージは「救済の技法」ならぬ「救済のない技法」である。
わざとこれまでの作品で使い尽くした語彙を使用して「これだけ言ってもまだわからんのか」とでも突き放しているかのようである。
サウンドとしては初期ソロ元型3部作(特に『サイエンスの幽霊』あたり)と核P-MODELの出会い。
『現象の花の秘密』『ホログラムを登る男』に比してストリングスやホーンが減り、シンセサイザーやギターの比率が高まっている。
「発明」はないにしろ、既存の抽斗から引っぱりだした「やり口」の「なかった組み合わせ」の連続。随所で「新発見」に意表を突かれる。
平沢作品には珍しいテカテカのグロスPP
以下、ライナーノーツ的各曲雑感。
01: BEACON
オープニングになるべくして生まれた曲(実際はどうか知らない)。
「アディオス」ぽっくもあるが、切り刻まれたギターはやはり「BLUE LIMBO II」だろう。
「ヒト科」と言えば「救済の技法」であり、自由へ誘う歌、解放の歌。
そして「ヒト科」「(雨が打つ)枷」と言えば「HUMAN-LE」であり『回=回』エンディングからの続きと言える。
「名もなき子」は「高貴の城」の「地の果ての子」かもしれない。
「ヒト科=DUSToid」という解釈も成り立つ。
02: 論理的同人の認知的別世界
裏タイトル・ソング。
「何人吊るす?」「前夜ですから」
サウンド的には最近の核P-MODELでありながら、ギターのフレイズは「仕事場はタブー II」であり、語りは「コヨーテ II」と言えるかもしれない。いや、やはり「夢みる機械 II」か。なんでも「II」って言やいいってもんじゃない。
が、ここにはそうした曲での物語性(虚構性)はあまり感じられない。
むしろ「物語」の否定とも取れ、どうしても現実と地続きに感じてしまう。
「もう大丈夫ですよ 安寧の人」がキツい。
アウトロダクションはたしかにフルヘッヘンド。
あ〜あ〜♪ ってコーラスが不思議とビートルズっぽい。
03: 消えるTOPIA
「続・ホログラムを登る男」もしくは「テクノの娘 II」
いつもながら譜割りがおかしい韻踏み遊び。
ストリングスとギターとノイズの嵐。
巻舌の「ラチェット」がいい。
04: 転倒する男
男シリーズ第5弾。
ホーンは「MURAMASA」的であり、からむギターは「幽霊飛行機」の組み直しとも言える。
にしても「鉄塔からジュラ紀の花降る宵の星」なんてやはり平沢にしか書けない詞。
「立てGO! わっはー」とは新鮮な語彙。まあ「GO」はたびたび使うけど。
「見よ」は「トビラ島」からの引用だろう。
05: 燃える花の隊列
ボサ・ノヴァかという爪弾くギターのイントロダクションから新機軸の予測がつかない曲展開。
促音便の頭韻(というより子音韻か)で遊びまくり、サウンド的な仕掛けが多い。
ギターのフレイズも「アモール・バッファー」から「時空の水」まで多彩。
「千年」「咲く(花の)野辺」といえば「ロタティオン」か。
そして、ウェルカム。ぜひ生ドラムで聴きたい。
06: LANDING
「LANDING」は平沢進のここ最近のキイワードであるが、そういえば『点呼する惑星』も「Hard Landing」から始まったのであった。
本作では珍しくストリングスが美しくナンバーだが、ジンタのようであり、インド歌謡のようであり、マリンバが踊る。かと思えば唐突なファルセット。
「有り得ぬ」と言われたのはこれでなんど目か。
07: COLD SONG
プログレッシヴ・ロック。
10分くらい長くしていただきたい。
この曲をいまなぜ平沢進がカヴァーしようと思ったかわからない。
スネークマンショーが「Cold Song」を使った当時、まだクラウス・ノミの日本盤は出ておらず、わたしももちろん『急いで口で吸え』で知った。どうしてもクラウス・ノミはオシャレなピテカン人種の象徴であり「正義と真実〜Cold Song〜坂と桃内のごきげんいかがワン・ツゥ・スリー 」はひとつながりで記憶されている。
ただ、それは極北の高校生だったからであって、輸入盤がふつうに手に入った東京の事情はまた違うだろう。平沢進はどのタイミングでこの曲を知ったのだろうか。
08: 幽霊列車
幽霊シリーズ第3弾。Ghostを加えると第6弾?
ア・カペラ気味に入るヴォーカルとムード歌謡気味のギターにワルツ気味のリズム。
ちょっとスパークスっぽいかつてないメロディ。
平沢進にとっての「現実」と対立する「物語」「ストーリー」すなわち虚構的現実はアルバムのキイワードのようだ。
09: TIMELINEの終わり
TIMELINEシリーズ第2弾。
新規リスナー向けサービスとも言える祭囃子。
「終わり」「フィナーレ」と対峙させる「永遠」「エンドレス」の配置。
「生まれてくるキミの日」は「キミの始まりの日へ」(オーロラ)に通じる。
別のタイムラインへ乗り換えた先の世界。
10: ZCONITE
インストゥルメンタルとなっており歌詞は掲載されいないが、歌はある。
アンコールのためのインターミッション。
読みは「ジーコナイト」でよいのだろうか。
11: 記憶のBEACON
嫌がらせにように「もう大丈夫ですよ 安寧の人」がリプライズ。
「記憶のBEACON」のヴァージョン違いをもってくるのかと思ったら、違った。
颯爽と「LAYER-GREEN」な疾風が吹く。
「あんたこんなん好きでしょ」と笑われた気分。
「BEACON」はすでに記憶のなかの過去となり、新しい世界へと突き抜ける。
ここから「ネオ・ディストピア3部作(消えるTOPIA3部作)」が始まって、10年で3枚出したりしたらすごい。
ポール・マッカートニーを見てるとヴェジタリアンなら80歳までいけそうな気もする。
ビーコンの一種と知らず、なぜ灯台と思った。わたしもやっぱり『鉄腕』で知ったクチだ。我こそはBeacon也ということか。Beacon Of Freedom からきているのかもしれないが。
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TESLAKITE(ケイオスユニオン)
CHTE-0005〜0021
CD16枚組 全286曲
( ファンクラブ特典CDにはさらに11曲収録)
2002年5月10日発売
35,000円(税別)
→収録内容
■この作品は「国際亞種音学会」プロデュース作品となっていて、わたしも会員のひとりになっている。
クレジットにあるCompilerは「詰め込んで形にする人」ということで、選曲のほか、ソースの手配、パッケージやブックレットの制作など、要は本職である出版界で言うところの「編集」に近い作業をした。
なので、どうもレヴューというノリにはならない。メイキングとか裏話のようなものと思っていただきたい。各曲の細かなデータや解説はブックレットのほうに記したので、ここでは割愛する。
■写真と文章によるP-MODEL全集とも言える『音楽産業廃棄物』を作っていたころから、CDでP-MODEL全集を作りたいね、という話はケイオスユニオンのスタッフとしていた。
P-MODEL作品はオリジナル・アルバムですら多くがすでに入手困難になっており、リスナーからの復刻希望も多いと聞いていた。ましてやオリジナル・アルバム以外の作品はまさに「レア」なものになっており、新しいリスナーがそうした作品を聴くことは非常に難しかった。
そのため、過去作品の再発、P-MODELの全曲集、いわゆるボックス・セットのようなもの、もしくはベスト・セレクションを望む声はかなりあったのだ。
ただ、権利関係の問題があったのと、なにより平沢進自身が過去音源復活に非常に消極的だったこともあって、そうした話はそれまで「できたらいいね」で終わっていた。ところが『賢者のプロペラ』プロジェクトが終わった2000年末には、諸事情がいい具合に重なって実現の可能性が出てきていたのである。
■2001年の正月。
正月というのは暇なものなので、とりあえず企画書を書いてみた。
個人的には正規リリースされたP-MODEL作品のほとんどを持っているが、だからといってCD全集制作の動機がないかといえば、そんなことはない。P-MODEL全集をもっとも欲しかったのはわたしかもしれない(笑)。
もともとアナログ盤を持っているのにわざわざCDに買い換えたりしない貧乏性なので、実はアナログしか所持していないオリジナル・アルバムも多かった。そのうち買えばいいやと思っていたら廃盤である。さらにP-MODELにはカセット・テープだのフォノシートだの風化寸前の未CD化音源がたくさんある。発掘すれば未発表曲だってあるかもしれない。
特に『モンスター』関連の曲はデモでもいいからやっぱり音源化してもらいたいではないか。いや、絶対してもらわないと困る(笑)。
さらに欲を言えばP-MODELにはライヴだけのヴァージョンもたくさんある。曲によっては別モノのようなのもある。これもCD化していただきたい。
いや、いっそのこと80年代のライヴ・アルバムなんてのもいいではないか。よ〜し。
と、妄想は限りなく膨らみ、気分はザ・ビートルズのアンソロジー・プロジェクトである。
ただ、自分が欲しいものを作る、というスタンスは重要である。ビギナーへ向けた商品であるだけでなく、すでにほとんどの作品を持っているという80年代のリスナーにも買ってもらえるパッケージにするには、自分を基準に考えるのが最良の方法だ。
■企画も通り、2001年12月にはリリース予定となったP-MODEL BOX SET(コードネームは培養)であったが、実際に動きが始まったのはソーラー・ライヴも終わったあと、11月である。もちろんそれで12月に出るわけはなく、リリースは翌2002年春、ということになる。実際、5月の連休明けには発売されたのだから驚きである。よく実質半年でできたものだ。
12月には選曲と音源探索作業を進めており、年末には収録検討対象となる未CD化曲、アルバム未収録曲などの平沢進自身による音源チェックも始まっている。
■明けて2002年、CD何枚組にするかといった具体的な仕様検討段階に入る。
密度の高い印象のセットにしたかったので、短いアルバムに関しては2作品をCD1枚にカップリングする「2 in 1」方式にしてなるべくCD収録時間のリミットいっぱいいっぱいに詰め込んでいきたかった。ただ、世の「2 in 1」方式のCDには、1枚に入りきらないために数曲間引いているケースがあるが、それはしたくなかったし、1枚のアルバムを分けたり、曲順を変更して収録することもしたくなかった。
また、ベスト盤というには曲数が多すぎ、全曲集というには曲数が少ない、そんな中途半端なボックスセットというのも世の中にはけっこうあるが、そういうものにはしたくなかった。
要はこのCDセット買えばP-MODEL作品をコンプリートできる、もう中古屋をあさらなくてもいい、という作品でなくてはビギナー救済策としてはあまり意味がないのだ。オリジナル・アルバム全作完全収録は大前提であり、問題はそこにオリジナルではないアルバム、未CD化曲、未音源化曲、未発表曲などをどう配合していくか、ということだ。
方向性としては、未CD化曲、未音源化曲、未発表曲だけ集めて1枚〜数枚の「ボーナスCD」にするか、それともボーナストラックとして各CDに数曲ずつばらして収録するか、ということである。
結局、後者の方向でいくことなになったのだが、またそれはそれで悩んだ。
余った時間にはボーナストラックを入れる。とはいっても、メインとなるアルバムとまったく関係のない曲をボーナストラックにするわけにはいかない。ボックスセットといってももちろん単なる寄せ集めではなく作品としての整合性が必要だ。
また、オリジナル・アルバム以外のアルバムをどこまで収録するか、という問題もある。P-MODELにはそうしたアルバムが実に多い。しかも、リメイクやリミックスがほどこされたヴァージョン違いもある。たとえば『スキューバ』『不許可曲集』は3種類ずつあり、それを全部収録するかどうかといった問題である。
旬も入れるのかどうか迷ったが、旬はいつの日か出るであろう「平沢進BOX」のためにとっておくことにした(笑)。
■1月下旬には音源の探索作業や「平沢チェック」もかなり進み、候補曲もほぼ出そろっている。
一方、パッケージについてもさまざまなアイディアが出され、細菌培養寒天入りシャーレを附録につけるだの、ファンクラブ特典CDは寒天に埋め込むだの、時限式にして1年後でなければ開封できないCDを入れるだの、滅茶苦茶。まぁ、ブレイン・ストーミングなんてそんなものではあるし、実際できあがったのも世にも珍なるバイダー・セットである。
ファンクラブ特典についても検討されており、このころは『スキューバ』のブックレットをモノクロで復刻するのはどうかなどというアイディアもあったが、やはり音源モノがもっとも喜ばれるであろうということで落ち着いた。個人的には、本篇に収録するのはためらわれる曲でも特典CDならいいか、という逃げ道にも使えるかと思ったりしもした。
■2月に入ると収録候補曲、候補音源の選定もほぼ完了している。
最大の難関は「平沢チェック」をどう切り抜けるか。平沢進は過去の音源に未練を持つタイプのミュージシャンではないし、むしろ葬り去りたいと考えるほうである。今がすべて、なのだ。
自らはP-MODEL全曲集を作りたいなどとまったく思わない人に、なんらかの積極性を見いだしてもらわねばならないのだから、プレゼンするのも大変である。
そんなのことはわかりきっていたことなのだが、わたしは調子に乗り過ぎていたようだ。ライヴでしかやっていないちょっとしたヴァージョン違いなど、あれも入れたいこれも入れたいと欲張った結果、本篇17枚に特典1枚の全18枚と、実際にリリースされたものよりCD1枚分まるまる多い選曲になってしまった。今思うと自分でもどうかと思う選曲で、当然「平沢チェック」を通過できるわけがない。
そこからまた練り直し、2月下旬にはほぼリリース時の選曲が決定した。
デザイナーのイナガキさんよりバインダー式のパッケージ案もあがってきている。
■3月からはソーラー・スタジオでレコーディング、リマスタリングがスタート。
同時進行でブックレット制作が進められていた。平沢進はマスタリング作業と並行してブックレット用の原稿も書いていたが、あの物語は自らの企画であり、けっこう楽しんでいたように思う。もちろん『太陽系亞種音』というタイトルも平沢進の発案である。
歌詞やクレジットは、実は元本たるアナログ盤やCDの印刷物自体が間違っているケースもあり、かなり念入りに検証、校正作業が行われた。
マスタリング作業は4月上旬には終了し、最後の難関はイナガキ巨匠にデザインを仕上げてもらうこと(笑)。今回もかなりスリリングな気分を味わったが、奇跡的に締め切りに合った。偉いぞ自分、と言いたい。
■2002年5月、連休中に『太陽系亞種音』は仕上がってきた。
今改めて曲目を見ても、最終的にはいい選曲・曲順になったと思う。悔やまれるのは“P-MODEL Another Act”シリーズのなかで「Lucky Time」だけ入れられなかったことくらいだ。
『モンスター』関連の曲は、スタジオ録音の音源が見つからない(というか存在しない)曲が多かったものの、ライヴ音源を収録することができた。これはかなり強引で、平沢進としては不本意だったかもしれない。
しかし、企画当初から『モンスター』関連曲は初CD化曲の目玉だと思っていし、内容的にも、セールス的にも収録できてよかったと思う。実際「これが入っていたから買った」というリスナーの声もいくつかきいた。
■『モンスター』が幻のアルバムであるというだけでなく、CD06に収録された5曲のボーナストラックはどれも名曲揃いである。
アルバムをリリースしないまま“凍結”へ向かっていった87年〜88年あたりのP-MODELには一種独特の雰囲気があったのだが、リアルタイムにライヴを見ていなかったリスナーは、これまでライヴ・ヴィデオ(それすら現在は入手困難)でしかうかがい知ることができなかった。不安定だが妙に張りつめたあのころの空気がこの5曲でうまく伝えられたと思う。
「モンスター・ア・ゴーゴー」は、オケは作曲当時のもの、ヴォーカルは現在のものという変則的な録音になったが、それは逆によかった。1987年の平沢進と2002年の平沢進の共演によるこのサウンドが『太陽系亞種音』を象徴している。これは2002年のP-MODELなのだ。
「モンスターズ・ア・ゴーゴー」のイントロにかぶってるのは「OH MAMA!」のアウトロ、また「コール・アップ・ヒア」のエンディングにかぶってるのは「ジャングルベッド II」だが、当時のライヴは曲間がなく、イントロとアウトロがくっついたアレンジが多かったのだ。「クルエル・シー」はフェイドアウトになっているが、このあとは「FLOOR」につながっていったのである。
「モンスターズ・ア・ゴーゴー」「クルエル・シー」「コール・アップ・ヒア」はそれぞれ1988年10月30日、1988年6月11日、1988年10月29日のすべて新宿ロフトでの演奏だ。これは偶然ではない。ほかのライヴ会場の記録テープもあったのだが、明らかにテンションが違うのである。ライヴ・ヴィデオにもなった“FUJI AV LIVE”よりも個人的には好きな演奏だ。これらはすべてスタッフがカセット・デンスケで録音したもので音質はよくないが、当時のテンションは伝わるはずだ。
「KAMEARI POP 此岸のパラダイス篇」は『モンスター』収録予定曲ではないが“此岸のパラダイス亀有永遠のワンパターンバンド”だけでなく、88年3月12日・新宿ロフトなどP-MODELのライヴでも演奏されている。やはり当時のP-MODEL(平沢進)らしい不安定感に満ちたアレンジである。後半の展開には「ハーモニウム」が織り込まれている。そういえば、87年〜88年のP-MODELはバカっ速いアレンジの曲だけでなく「ハーモニウム」みたいな曲が似合うバンドであった。
■CD02やCD05のボーナストラックも同様に、オリジナル・アルバムではうかがい知れないP-MODELを見せてくれる。
メジャー・シーンから意識的に離脱して実験的なライヴをやり、自主制作盤をリリースしていた時期のP-MODELだ。
「二重展望」は新録となったが、あがってきた時、ケイオスユニオンのY氏と顔を見合わせ思わずニヤリとした。これはまさにあのころの音であり、平沢進はこうしたニュー・ウェイヴ的サウンドというのをやろうと思えばいつでもできる人なのだ。
「Heavenizerのための例題」シリーズはライヴ音源だが、そのカッコよさには20年後の今聴いても身震いする。ヘヴナイザーを使ったライヴ“突拍子のためのLesson”は1も2もリアルタイムで観たのだが、ライヴ会場で聴くよりもこうして音源化されたほうが意図がよく伝わるようだ。というか、音響設備のせいもあるだろうし、当時の自分の理解力もあるだろうが、ヘヴナイザーを使った曲というのはライヴ会場ではよくわからいないものだったのだ(笑)。拡張ユニフス訓練の落第生だったかもしれない。当時は浪人生だったし。
ただ、平沢進自身もどこかで「観客の拍手をループしても天ぷらを揚げてるような音にしかならなかった」と発言していたと思う。その点、人の声というのは強いもので、ここで使われたのはどの曲も叫び声をメインにループしている。
■2003年2月現在、P-MODELは未だ“培養中”である。
2003年は平沢ソロの新作リリース、インタラクティヴ・ライヴが予定されており、どうやらP-MODELの再開はなさそう。このままいくと1989年〜1991年の“凍結期間”よりも長い活動休止となる。P-MODELの活動再開を望むリスナーにとっては残念だろうが、しかし“培養期間”だからこそ『太陽系亞種音』もリリースできたと思う。また、解凍P-MODELのインパクトは凍結期間があってこそだった。培養が終わる時には、解凍P-MODEL以上の衝撃を与えてくれるに違いない。
一緒に待つといたしましょう。
高橋かしこ
(2003.02.05/03.07誤字訂正/04.11.24誤字訂正/2019.03.03デザイン変更/2021.01.18収録内容を別ページに移設)
収録内容
『太陽系亞種音』の旧パッケージ版から新パッケージ版へのリニューアルに伴い、公式特設ページには、収録曲解説がなくなってしまったので、ここに掲載しておきます。
より詳しい解説は『太陽系亞種音』同梱のブックレットに記載しています。
(文責/高橋かしこ)
CD01
01 - 11 IN A MODEL ROOM
7月25日に発売されたデビュー・シングル「美術館で会った人だろ c/w サンシャイン・シティー」に続いてリリースされた日本初のテクノ・ポップ・アルバム。
12 - 23 LANDSALE
“テクノ・ポップ”ブームの最中にリリースされたオリジナル・メンバーによる最後の作品。
CD02
01 - 13 Potpourri
攻撃的・批評的な歌詞を歌うことをやめ、P-MODEL自身が独自の存在になろうとした脱テクノ・ポップ(平沢はポスト・ニューウェイブと呼んでいた)アルバム。
14 二重展望1
15 二重展望2
1981年10月18日、渋谷・屋根裏のライヴ“カナリアの籠展開図ぐるりと回る360度期待は記憶気のどくだねオゾノコブラノスキー part1 Perspective”で演奏された曲を再現する形で新たに平沢進によって録音された。
16 Heavenizerのための例題1
ツアー“BAND in Perspective”の一環として82年3月26日、御茶ノ水・日仏会館で行われた“突拍子のためのLesson.1”のライヴ音源。この日は、平沢の自作サンプリング装置“ヘヴナイザー”を使用し、録音中は「Rec」という文字が点灯した。
17 Heavenizerのための例題4
18 Heavenizerのための例題6
19 Heavenizerのための例題8
82年8月22日、原宿の美容室ヘアーピープルで行われたライヴ“突拍子のためのLesson.2”のライヴ音源。観客の歓声や楽器の音などがヘヴナイザーでサンプリングされている。
CD03
01 - 09 Perspective
レコード会社を移籍し、菊池達也を正式メンバーに迎えたアルバム。
そのためスタジオの階段でドラムを録音して自然のリヴァーブを利用するなど、レコーディングではさまざまな工夫がなされた。
10 - 20 Perspective II
オリジナルはカセット・テープでリリースされた『パースペクティヴ』の別ヴァージョン。
テープではA・B面のそれぞれ最後に収録された「メルカトール」「ブリュムケール」は『パースペクティヴ』のアウト・テイク。
CD04
01 - 12 ANOTHER GAME
田中靖美が脱退し、サポート・メンバーとして三浦俊一が加入。突然段ボールの蔦木栄一、非A(ナル・エー)の高田真奈美らがゲスト参加している。
13 - 22 不許可曲集(83年カセット版)
Bath-room system(自作のエコー・マシン)やヘヴナイザーなどを使った習作のようなもので、81年?82年にレコーディングされた。
23 NO BIRD
88年に再リリースされた第2版『不許可曲集』に収録された「のこりギリギリ」のプロトタイプ。
CD05
01 - 10 KARKADOR
ベース、ドラムがメンバー・チェンジし、レコード会社も移籍した心機一転作。
11 INDEX P-0
83年に通販(一部店頭売り)でリリースされた冊子『P-MODEL ANOTHER PAPERS』(モデル・ハウス+パーソナル・パルス制作)の附録フォノシート。
12 SOLID AIR DANCE VERSION
『アナザー・ゲーム』リリースに先行して行われたツアーの会場で配布されたフォノシート。
13 RE; / 横川理彦
“P-MODEL ANOTHER ACT”と銘打ったプロジェクトの一環としてリリースされた横川理彦のソロ作品。
14 PROT DRUM
15 D-SIDE
“P-MODEL ANOTHER ACT6”と銘打たれたフォノシートに収録で、荒木康弘と三浦俊一の各ユニットによる作品。
CD06
01 - 10 ONE PATTERN
再びメンバー・チェンジし、中野、高橋が参加した“凍結”前のラスト・アルバム。
11 モンスター・ア・ゴーゴー
87年ころ、幻のアルバム『モンスター』の制作に向けて平沢が自宅スタジオでレコーディングしたラフ・スケッチ。バックトラックやコーラスが録音された当時の4chテープに今回新たにヴォーカル・トラックを加えてミックスした。
12 モンスターズ・ア・ゴーゴー
アルバム『モンスター』のために書かれた中野照夫作品。それぞれ88年10月30日、6月11日、10月29日に新宿ロフトで行われたライヴ音源。
13 クルエル・シー
14 コール・アップ・ヒア
アルバム『モンスター』のために書かれた中野照夫作品。それぞれ88年10月30日、6月11日、10月29日に新宿ロフトで行われたライヴ音源。
15 KAMEARI POP 此岸のパラダイス篇
87年ころ録音された4chのデモ・テープをソーラー・スタジオでミックスした作品。
87年に行われた“此岸のパラダイス亀有永遠のワンパターンバンド”のライヴで演奏するためにアレンジしたものだが、のちにはP-MODELのライヴでもこのヴァージョンで演奏された。
CD07
01 - 12 P-MODEL
3年間の“凍結”期間を経てリリースされた6年ぶりのアルバム。
13 - 22 big body
シオドア・スタージョンのSF『人間以上』やマクルーハンの“身体の拡張”理論にヒントを得たネットワークによる人間の統合的存在がテーマ。
CD08
01 - 11 舟
平沢以外のメンバーを総入れ替えした“改訂”アルバム。サイバー・スペースで出会ったメンバーたちが情報宇宙船P-MODEL号で旅をするという“設定”で、P-MODELというユニット自体がインターネットを介して成立していることを示した。
12 - 13 Rocket Shoot(Single)
“不定形巡航体制(Code Name:Unfix)”と名付けられた電子宇宙船P-MODEL号のプロジェクトの一環としてリリースされたシングル。
CD09
01 -11 電子悲劇/~ENOLA
シングル3枚のリリース、上領の脱退を経ての“改訂2nd”アルバム。“レイヤー・グリーンの危機”の物語上に作られている。
12 - 14 ASHURA CLOCK(Single)
15 - 17 LAYER-GREEN(Single)
アルバム『電子悲劇/~ENOLA』に先行し相次いでリリースされたシングル。ここから“レイヤー・グリーンの危機”の物語は始まった。
CD10
01 - 10 音楽産業廃棄物〜P-MODEL OR DIE
P-MODEL結成20周年記念プロジェクト“音楽産業廃棄物?P-MODEL OR DIE”の中心をなす作品。メジャー・レーベルを離れ、MP3のネット配信で先行発売された。
11 - 20 VIRTUAL LIVE-1
P-MODEL結成20周年記念プロジェクト“音楽産業廃棄物?P-MODEL OR DIE”の一環としてリリースされた79年のP-MODELを再現する架空のライヴ盤。
21 Moon Plant-I
アルバム『音楽産業廃棄物』のアウト・テイク。収録を予定してネット上でサンプルも公開されたが、あまりに平沢ソロ的だったために収録されず、かわりにリメイクした「Moon Plant-II」が収録された。
CD11
01 - 10 VIRTUAL LIVE-2
11 - 20 VIRTUAL LIVE-3
P-MODEL結成20周年記念プロジェクト“音楽産業廃棄物?P-MODEL OR DIE”の一環としてリリースされた80年?82年のP-MODELを再現する架空のライヴ盤。歓声やヤジは、ツアー“音楽産業廃棄物?P-MODEL OR DIE”の会場で録音された。
21 Astro-Ho(narration Ver.)
『VIRTUAL LIVE-3』プロモーション用に『日経ネットナビ』附録CD-ROMに圧縮ファイルとして収録。のちにP-MODELのMP3配信サイトP-Plantで配布されたサンプル曲を集めたCD『P-PLANT CD Vol.1』に収録された。
CD12
01 - 08 SCUBA(カセットブック版)
09 - 16 SCUBA(CD版)
オリジナルはカセット・ブックでリリースされ、本とともにユング心理学の普遍的無意識、ループ(円環・循環)をコンセプトにしていた。
CD化の際には遠藤みちろうのナレーションがカットされたほか、全体的にリミックスされている。
17 七節男
有楽町・よみうりホールで行われたコンサート“シュート・ザ・モンスター”で販売されたグッズ・セット“entroPack”のカセット・テープに収録。
18 フィッシュ・ソング
インディーズの専門店CSV渋谷が“CSV+NOISE MARKET PRESENTS COLORS 19”としてリリースしたオムニバス・カセット・ブックに収録。オリジナルにストリングスとパーカッションを加えた。
CD13
01 - 08 SCUBA RECYCLE
ブックレットも含めまったく違う形で再生された『SCUBA』のリミックス版。
09 - 16 配線上のアリア Pre P-MODEL Air On The Wiring 平沢進・田中靖美
78年、マンドレイクからP-MODELへの転換期に平沢進と田中靖美が作った実験的習作。バロックを素材にした電子音楽。
17 bijutsu-kan de atta hito daro
18 roomrunner
P-MODELがデビュー前にマスコミへ配ったデモ・テープ。のちにDIW/SYUNレーベル初回2タイトル購入特典としてCD化された。
19 ホワイトシューズ
田中靖美による1stアルバムからのアウト・テイク。のちに平沢進のCG集『PHOTON-1』でBGMとして使用された。
CD14
01 - 17 PAUSE
93年10月11日、日比谷野外音楽堂で行われた“解凍”P-MODELのラスト・コンサートを収録した初のライヴ・アルバム。
CD15
01 - 10 LIVEの方法
解凍後のライヴで演奏するために大胆にリアレンジされた凍結ナンバー集。
11 OPENING SE 1992
92年のツアーで使われたことぶき光によるオープニングSE。
12 フ・ル・ヘッ・ヘッ・ヘッ
ニュー・ウェイヴ・バンドを集めたオムニバス盤『レベル・ストリート』に収録された田中靖美の在籍時(82年9月)に4chで録音されたテイク。
13 ATOM-SIBERIA歌詞規制ヴァージョン
アナログ盤『アナザー・ゲーム』に収録された歌詞違いヴァージョン。
CD16
01 - 07 Corrective Errors
アルバム『舟』は移籍先のレコード会社が決まる前にレコーディングされていたため実現したリミックス盤。リミクサーは、小西健司と福間創。
08 SAKSIT North Passage MIX
09 11th fact
第1期DIW/SYUNのCD全6タイトル購入特典として配布されたP-MODEL解凍後唯一のアナログ盤。
「11th fact」は95年9月30日“ENDING ERROR”でオープニングSEとして使用された。
CD00(ファンクラブ会員用特典)
01 PRE DRUMS
86年4月28“埼玉県動説 重力過密地帯”で配布されたコーラス練習用カセット。
02 Zebraカセット
コンサート“ゼブラの日”告知のため86年11月16日・26日に原宿竹下通りとCSV渋谷前で配られたカセット。
03 - 06 CHRISTMAS SONGS
86年11月26日、アール・エヌ・ホールで行われたコンサート“ゼブラの日”で販売された“ZEBRA BOX”に入っていたクリスマス・ソング集カセット。
07 Birds / 横川理彦
モアレ・クラブ Vol.3 附録。横川理彦のソロ・ナンバー。
08 SSS-STAR EYES
モアレ・クラブ Vol.5 附録。コリン・ニューマン(ワイヤー)のナンバーをカヴァーしたスタジオ・ライヴ。
09 田井中貞利伝説
モアレ・クラブ Vol.7 附録。田井中と平沢進の対談に平沢がBGMをつけている。
10 THIS IS THE HIGHER SELF SPEAKING
モアレ・クラブ Vol. 9 附録。平沢進がオペレートしたAmiga Voiceを使った中野照夫(テルヲ)によるSE。
11 OPENING MANIACS
モアレ・クラブ Vol.11 附録。中野照夫によるP-MODELのオープニングSE集。
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●Interview Movie
●RIDE THE BLUE LIMBO Movie
ブラウザ上での再生ができないません。
CD-ROM内のInterviewデイレクトリ、デイレクトリに収録された*.mpgファイルをダブル・クリックして再生してください。
●TAINACO-I
Javaアプレットを使用するため、現在のほとんどのブラウザでは動作しません。
※環境によっては Internet Explorer 11で再生可能な場合があります。
●Sim Chat
Windows/Mac OS用のため、OS XやChrome OSなど、ほかのプラットフォームでは動作しません。
●World Cell
Windows/Mac OS用のため、OS XやChrome OSなど、ほかのプラットフォームでは動作しません。
ただし、Swf(Flash動画)の再生環境がある場合は/worldcell/swf/wc.htmlをブラウザで表示することで、スクリーンセイバを擬似的に体験できます。
Adobe Flash Player
https://www.adobe.com/support/flashplayer/debug_downloads.html
「P-MODELデビュー20周年/平沢進ソロ・デビュー10周年」を記念して
1999年にソフトバンクパブリッシングよりリリースされ、
2005年にブッキングより復刻された書籍の改訂DIGITAL版。
2010年版では、2005年版に5年分のディスコグラフィやヒストリィを加筆、
最新ライヴ写真を追加し、紙の印刷物からデジタル・データへと形式を変更した。
- 発売日: 2010年10月16日
- 税込価格: パッケージ版=3800円 ダウンロード版=2300円
- 発売・発行元: (株)ファッシネイション
- 編著: 高橋かしこ
- 旧版の書籍部分はPDF形式で旧版の附録CD-ROMに統合して収録
- PDFリーダプラグインをインストールしたWebブラウザ上から閲覧可能
- 販売形態はダウンロード版とパッケージ版(DVD-ROM)の2種類
*パッケージ版は限定1000枚のみプレス予定
- 閲覧用PDFのほか、印刷用PDFも収録
*印刷用PDFはパッケージ版のみに収録、ダウンロード版には含まれません。
*印刷の目的はパッケージ版購入者本人が私的利用する範囲に限られます。
*販売目的での印刷は著作権・肖像権・出版権等の侵害になります。
*印刷用PDFは業務用印刷機の版下データであり、家庭用プリンタでの印刷には適してしません。
*スマートフォン/低スペックPC向け低解像度PDFも同梱していますが、まだテスト用のベータ版です。
- ファッシネイションの販売サイトでのダウンロード販売および通信販売
Shop Fascination- 東京・中野ブロードウェイのレコード店 Shop Mecano での店頭販売
Open Source(旧版書籍 P-MODEL SIDE)PDF
- P-MODELグラフィティ
培養前メンバーの撮り下ろし&歴代メンバー秘蔵写真公開- オリジナル・アルバムからレア盤まで完全ディスコグラフィ
作品解説&平沢進が語り下ろす作品背景 (99年まで)- 未収録曲&未収録ヴァージョン・リスト
- メンバー変遷史
- 全メンバー・インタヴュー
P-MODELの歴代メンバー全員インタヴュー- P-MODELライヴ全リスト
貴重かつ豊富な写真と記録で綴るライヴ史- 福間創のP-MODEL機材&サウンド解説
各メンバーがプライベート・スタジオをデジカメ撮影し、福間創が解説
P-MODELサウンドの変遷を福間創が解説
歴代メンバーの使用楽器リスト- スタッフ・インタヴュー
平沢裕一/神尾明朗/鎮西正憲- P-MODEL&平沢用語辞典
- 平沢進/P-MODEL年表
卓上のウロボロス(旧版書籍 平沢進SIDE) PDF
- 平沢進グラフィティ
89年のソロ・デビューからの10年間を写真で追う- オリジナル・アルバムからレア盤まで完全ディスコ・グラフィ
作品解説&平沢進が語り下ろす作品背景 (99年まで)- ロング・インタヴュー 魂のふる里 / 平沢が初めて明かす半生記
平沢進の意識/無意識世界を探る- 平沢進ライヴ全リスト(99年まで)
インタラクティヴ・ライヴとノン・インタラクティヴ・ライヴに分かれたライヴ・グラフィティ- 平沢が語るインタラクティヴ・ライヴ
- 万国点検隊の記録
- 幻の平沢エッセイ再掲 / 見るなの部屋
- 平沢が語る“音楽産業廃棄物”〜全きコミュニケーションを求めて
- 平沢進の影響を受けた諸作品の紹介
平沢のレコード・ラック / 平沢の本棚 / 平沢のヴィデオ・ラック- 補稿: 培養のあとさき / 00年〜04年の平沢進とP-MODEL
P-MODEL/平沢進データ集(旧版書籍 附録CD-ROM) HTML
- 平沢進 interview movie ((Screen Shot))
99年8月11日、本書のために行われた平沢進インタヴューのムーヴィ版- Promotion Video RIDE THE BLUE LIMBO
平沢進のアルバム『BLUE LIMBO』収録のナンバーのプロモーション・ヴィデオ- Sim Chat ((Screen Shot))
あたかもターミナルエミュレータで平沢進とチャットしているような気分になれるシミュレーション・ソフト- TAINACO-I ((Screen Shot))
TAINACO-I(interactive)は、TAINACOをプログラマブルに操作できる簡易シークエンスソフト- WORLD CELL ((Screen Shot))
Phase-6にいるHirasawaとPhase-7にいるWiwatが“WORLD CELL”を介して交信する スクリーン・セーバ
サウンドトラックは平沢進の書き下ろし「Phase-7」- P-MODEL Wall Papersr
生井秀樹撮り下ろし写真によるP-MODEL壁紙集- P-MODEL&平沢進 Discograghy
ジャケット写真と基本データを収録- P-MODEL&平沢進 Live Data
演奏月日、場所、曲目などのデータとライヴ写真を収録- P-MODEL・平沢進年表
本書に収録した年表のHTML版- P-MODEL&平沢進 用語辞典 (ベータ版)
本書に収録したP-MODEL/平沢用語辞典のHTML版
Amiga用語辞典 (by ハスヲ) も併録
2020年4月現在、大部分のブラウザではサポートされていないFlashプラグインやJavaアプレットを使用しているため、不具合が確認されています。ご購入前に必ず上記をご一読ください。
主だったコンテンツは下記のPDFヴューアとWebブラウザが動作する環境があれば閲覧可能です
*収録コンテンツは上記のブラウザで表示確認を行っています。
- Adobe Reader 9.0以上 または互換ヴューア
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- Firefox 3.0以上
- Opera (mobile) 8.7以上
- Google Chrome 4.0以上
*上記以外のブラウザでも表示/動作は可能な場合がありますが、サポートはできません。
*一部にFlashなどのプラグインが必要なコンテンツが含まれています。
Sim Chat と WORLD CELL(スクリーン・セーバ)の動作環境は下記になります
Windows:
- Pentium 133MHz以上のCPUを搭載しているコンピュータ
- 32MB以上のメモリ、3Mバイト以上のハードディスクの空容量
- Windows95以降のオペレーティングシステム
*Windows7(32bit)でも動作確認していますが、開発時のテスト環境はWindows98までだったため
なんらかの不具合が発生する可能性がありますのでご注意ください。
Macintosh:
*MacOSXで動作させるためにはクラシック環境が必要ですのでご注意ください。
- PowerPCを搭載したMacintoshコンピュータ
- 32MB以上のメモリ、3Mバイト以上のハードディスクの空容量
- MacOS8.1以降、OS9.2までのオペレーティングシステム
*MacOSX上のOS9エミュレーションでは動作が不安定になる場合がありますのでご注意ください。
WORLD CELL(スクリーン・セーバ)が動作しない環境でも同内容の動画は見られます
*タイトル・価格・発売時期などはあくまで仮りのものあり、改訂される可能性があります。
*内容には変更が生じる可能性があります。