P-MODEL
Ashu-on in the solar system
太陽系亞種音

収録内容

『太陽系亞種音』の旧パッケージ版から新パッケージ版へのリニューアルに伴い、公式特設ページには、収録曲解説がなくなってしまったので、ここに掲載しておきます。

より詳しい解説は『太陽系亞種音』同梱のブックレットに記載しています。
(文責/高橋かしこ)

CD01

01 - 11 IN A MODEL ROOM
7月25日に発売されたデビュー・シングル「美術館で会った人だろ c/w サンシャイン・シティー」に続いてリリースされた日本初のテクノ・ポップ・アルバム。

12 - 23 LANDSALE
“テクノ・ポップ”ブームの最中にリリースされたオリジナル・メンバーによる最後の作品。

CD02

01 - 13 Potpourri
攻撃的・批評的な歌詞を歌うことをやめ、P-MODEL自身が独自の存在になろうとした脱テクノ・ポップ(平沢はポスト・ニューウェイブと呼んでいた)アルバム。

14 二重展望1
15 二重展望2

1981年10月18日、渋谷・屋根裏のライヴ“カナリアの籠展開図ぐるりと回る360度期待は記憶気のどくだねオゾノコブラノスキー part1 Perspective”で演奏された曲を再現する形で新たに平沢進によって録音された。

16 Heavenizerのための例題1
ツアー“BAND in Perspective”の一環として82年3月26日、御茶ノ水・日仏会館で行われた“突拍子のためのLesson.1”のライヴ音源。この日は、平沢の自作サンプリング装置“ヘヴナイザー”を使用し、録音中は「Rec」という文字が点灯した。

17 Heavenizerのための例題4
18 Heavenizerのための例題6
19 Heavenizerのための例題8

82年8月22日、原宿の美容室ヘアーピープルで行われたライヴ“突拍子のためのLesson.2”のライヴ音源。観客の歓声や楽器の音などがヘヴナイザーでサンプリングされている。

CD03

01 - 09 Perspective
レコード会社を移籍し、菊池達也を正式メンバーに迎えたアルバム。
そのためスタジオの階段でドラムを録音して自然のリヴァーブを利用するなど、レコーディングではさまざまな工夫がなされた。

10 - 20 Perspective II
オリジナルはカセット・テープでリリースされた『パースペクティヴ』の別ヴァージョン。
テープではA・B面のそれぞれ最後に収録された「メルカトール」「ブリュムケール」は『パースペクティヴ』のアウト・テイク。

CD04

01 - 12 ANOTHER GAME
田中靖美が脱退し、サポート・メンバーとして三浦俊一が加入。突然段ボールの蔦木栄一、非A(ナル・エー)の高田真奈美らがゲスト参加している。

13 - 22 不許可曲集(83年カセット版)
Bath-room system(自作のエコー・マシン)やヘヴナイザーなどを使った習作のようなもので、81年?82年にレコーディングされた。

23 NO BIRD
88年に再リリースされた第2版『不許可曲集』に収録された「のこりギリギリ」のプロトタイプ。

CD05

01 - 10 KARKADOR
ベース、ドラムがメンバー・チェンジし、レコード会社も移籍した心機一転作。

11 INDEX P-0
83年に通販(一部店頭売り)でリリースされた冊子『P-MODEL ANOTHER PAPERS』(モデル・ハウス+パーソナル・パルス制作)の附録フォノシート。

12 SOLID AIR DANCE VERSION
『アナザー・ゲーム』リリースに先行して行われたツアーの会場で配布されたフォノシート。

13 RE; / 横川理彦
“P-MODEL ANOTHER ACT”と銘打ったプロジェクトの一環としてリリースされた横川理彦のソロ作品。

14 PROT DRUM
15 D-SIDE

“P-MODEL ANOTHER ACT6”と銘打たれたフォノシートに収録で、荒木康弘と三浦俊一の各ユニットによる作品。

CD06

01 - 10 ONE PATTERN
再びメンバー・チェンジし、中野、高橋が参加した“凍結”前のラスト・アルバム。

11 MONSTER A GO GO モンスター・ア・ゴーゴー

87年ころ、幻のアルバム『モンスター』の制作に向けて平沢が自宅スタジオでレコーディングしたラフ・スケッチ。バックトラックやコーラスが録音された当時の4chテープに今回新たにヴォーカル・トラックを加えてミックスした。

12 MONSTERS A GO GO モンスターズ・ア・ゴーゴー
アルバム『モンスター』のために書かれた中野照夫作品。それぞれ88年10月30日、6月11日、10月29日に新宿ロフトで行われたライヴ音源。

13 CRUEL SEA クルエル・シー
14 CALL UP HERE コール・アップ・ヒア
アルバム『モンスター』のために書かれた中野照夫作品。それぞれ88年10月30日、6月11日、10月29日に新宿ロフトで行われたライヴ音源。

15 KAMEARI POP 此岸のパラダイス篇
87年ころ録音された4chのデモ・テープをソーラー・スタジオでミックスした作品。
87年に行われた“此岸のパラダイス亀有永遠のワンパターンバンド”のライヴで演奏するためにアレンジしたものだが、のちにはP-MODELのライヴでもこのヴァージョンで演奏された。

CD07

01 - 12 P-MODEL
3年間の“凍結”期間を経てリリースされた6年ぶりのアルバム。

13 - 22 big body
シオドア・スタージョンのSF『人間以上』やマクルーハンの“身体の拡張”理論にヒントを得たネットワークによる人間の統合的存在がテーマ。

CD08

01 - 11 舟
平沢以外のメンバーを総入れ替えした“改訂”アルバム。サイバー・スペースで出会ったメンバーたちが情報宇宙船P-MODEL号で旅をするという“設定”で、P-MODELというユニット自体がインターネットを介して成立していることを示した。

12 - 13 Rocket Shoot(Single)
“不定形巡航体制(Code Name:Unfix)”と名付けられた電子宇宙船P-MODEL号のプロジェクトの一環としてリリースされたシングル。

CD09

01 -11 電子悲劇/~ENOLA
シングル3枚のリリース、上領の脱退を経ての“改訂2nd”アルバム。“レイヤー・グリーンの危機”の物語上に作られている。

12 - 14 ASHURA CLOCK(Single)
15 - 17 LAYER-GREEN(Single)

アルバム『電子悲劇/~ENOLA』に先行し相次いでリリースされたシングル。ここから“レイヤー・グリーンの危機”の物語は始まった。

CD10

01 - 10 音楽産業廃棄物〜P-MODEL OR DIE
P-MODEL結成20周年記念プロジェクト“音楽産業廃棄物?P-MODEL OR DIE”の中心をなす作品。メジャー・レーベルを離れ、MP3のネット配信で先行発売された。

11 - 20 VIRTUAL LIVE-1
P-MODEL結成20周年記念プロジェクト“音楽産業廃棄物?P-MODEL OR DIE”の一環としてリリースされた79年のP-MODELを再現する架空のライヴ盤。

21 Moon Plant-I
アルバム『音楽産業廃棄物』のアウト・テイク。収録を予定してネット上でサンプルも公開されたが、あまりに平沢ソロ的だったために収録されず、かわりにリメイクした「Moon Plant-II」が収録された。

CD11
01 - 10 VIRTUAL LIVE-2
11 - 20 VIRTUAL LIVE-3

P-MODEL結成20周年記念プロジェクト“音楽産業廃棄物?P-MODEL OR DIE”の一環としてリリースされた80年?82年のP-MODELを再現する架空のライヴ盤。歓声やヤジは、ツアー“音楽産業廃棄物?P-MODEL OR DIE”の会場で録音された。

21 Astro-Ho(narration Ver.)
『VIRTUAL LIVE-3』プロモーション用に『日経ネットナビ』附録CD-ROMに圧縮ファイルとして収録。のちにP-MODELのMP3配信サイトP-Plantで配布されたサンプル曲を集めたCD『P-PLANT CD Vol.1』に収録された。

CD12

01 - 08 SCUBA(カセットブック版)
09 - 16 SCUBA(CD版)

オリジナルはカセット・ブックでリリースされ、本とともにユング心理学の普遍的無意識、ループ(円環・循環)をコンセプトにしていた。
CD化の際には遠藤みちろうのナレーションがカットされたほか、全体的にリミックスされている。

17 七節男
有楽町・よみうりホールで行われたコンサート“シュート・ザ・モンスター”で販売されたグッズ・セット“entroPack”のカセット・テープに収録。

18 フィッシュ・ソング
インディーズの専門店CSV渋谷が“CSV+NOISE MARKET PRESENTS COLORS 19”としてリリースしたオムニバス・カセット・ブックに収録。オリジナルにストリングスとパーカッションを加えた。

CD13

01 - 08 SCUBA RECYCLE
ブックレットも含めまったく違う形で再生された『SCUBA』のリミックス版。

09 - 16 配線上のアリア Pre P-MODEL Air On The Wiring 平沢進・田中靖美
78年、マンドレイクからP-MODELへの転換期に平沢進と田中靖美が作った実験的習作。バロックを素材にした電子音楽。

17 bijutsu-kan de atta hito daro
18 roomrunner

P-MODELがデビュー前にマスコミへ配ったデモ・テープ。のちにDIW/SYUNレーベル初回2タイトル購入特典としてCD化された。

19 ホワイト・シューズ
田中靖美による1stアルバムからのアウト・テイク。のちに平沢進のCG集『PHOTON-1』でBGMとして使用された。

CD14

01 - 17 PAUSE
93年10月11日、日比谷野外音楽堂で行われた“解凍”P-MODELのラスト・コンサートを収録した初のライヴ・アルバム。

CD15

01 - 10 LIVEの方法
解凍後のライヴで演奏するために大胆にリアレンジされた凍結ナンバー集。

11 OPENING SE 1992
92年のツアーで使われたことぶき光によるオープニングSE。

12 フ・ル・ヘッ・ヘッ・ヘッ
ニュー・ウェイヴ・バンドを集めたオムニバス盤『レベル・ストリート』に収録された田中靖美の在籍時(82年9月)に4chで録音されたテイク。

13 ATOM-SIBERIA歌詞規制ヴァージョン
アナログ盤『アナザー・ゲーム』に収録された歌詞違いヴァージョン。

CD16

01 - 07 Corrective Errors
アルバム『舟』は移籍先のレコード会社が決まる前にレコーディングされていたため実現したリミックス盤。リミクサーは、小西健司と福間創。

08 SAKSIT North Passage MIX
09 11th fact

第1期DIW/SYUNのCD全6タイトル購入特典として配布されたP-MODEL解凍後唯一のアナログ盤。
「11th fact」は95年9月30日“ENDING ERROR”でオープニングSEとして使用された。

CD00(ファンクラブ会員用特典)

01 PRE DRUMS
86年4月28“埼玉県動説 重力過密地帯”で配布されたコーラス練習用カセット。

02 Zebraカセット
コンサート“ゼブラの日”告知のため86年11月16日・26日に原宿竹下通りとCSV渋谷前で配られたカセット。

03 - 06 CHRISTMAS SONGS
86年11月26日、アール・エヌ・ホールで行われたコンサート“ゼブラの日”で販売された“ZEBRA BOX”に入っていたクリスマス・ソング集カセット。

07 Birds / 横川理彦
モアレ・クラブ Vol.3 附録。横川理彦のソロ・ナンバー。

08 SSS-STAR EYES
モアレ・クラブ Vol.5 附録。コリン・ニューマン(ワイヤー)のナンバーをカヴァーしたスタジオ・ライヴ。

09 田井中貞利伝説
モアレ・クラブ Vol.7 附録。田井中と平沢進の対談に平沢がBGMをつけている。

10 THIS IS THE HIGHER SELF SPEAKING
モアレ・クラブ Vol. 9 附録。平沢進がオペレートしたAmiga Voiceを使った中野照夫(テルヲ)によるSE。

11 OPENING MANIACS
モアレ・クラブ Vol.11 附録。中野照夫によるP-MODELのオープニングSE集。