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来なかった近未来


年頭のご報告。
平沢進のエッセイ『来なかった近未来』をPDF形式で単行本化します。

『来なかった近未来』は、1998年12月から2002年3月まで、いまは無きFAMIGA(ニフティサーブのAMIGAフォーラム)7番会議室に「x占拠x:平沢進の“来なかった近未来”」として連載された文章。
10年前からの平沢リスナーなら読んでいるかもしれないが、ニフティサーブといういわゆるパソコン通信のサーヴィス自体がなくなってしまったので、近年のリスナーは誰かが保存したテキストを「回し読み」させてもらうくらいしか目にする機会がなかったし、そもそもこの連載の存在すら知られていないかもしれない。

AMIGAというのは、1985年に発売されたマルチメディア・コンピュータで、平沢進はPVやCGの制作、インタラクティヴ・ライヴのオーサリングなどに使用してきた。発売元のコモドールは1994年に倒産してしまったけど、コミュニティがAMIGAを延命させ、恐ろしいことにことしも新しいモデルが発売予定だったりする。
連載の前半は「平沢進のAMIGA事始め」的な懐古譚が中心となっているが、AMIGAに関する専門的な話ではなく、誰でもげらげら笑い転げながら読めるようなエンタテインメントに徹している。いま読み返してみても充分に面白い。

編集作業は昨年10月に始めたのだけど、文章整理や素材蒐集に思いのほか手間がかかり、2か月以上も費やしてしまった。
すでに終わった連載に素材を揃えるもなにもないだろうと思われるかもしれないが、本文に加筆訂正リミックスが施されたほか、けっこうな分量のAMIGA解説がつく。AMIGAを知らないひとに向けた解説のつもりだったが、豊富な資料写真などはむしろAMIGAユーザのほうが楽しめるかもしれない。
まだ未確定要素もあるので、プレス・リリースとして発表できる段階ではないけれど、おおよその内容はこんな感じ。
各回のタイトルを見ただけでそそられる、かも。

【第1章 近未来のバッタ物】

■近未来のバッタ物
■その組は、電脳科学日本
■大型住宅用コンピューター
■グルよ、わたしはフィリピーナが恐い

【第2章 すすむくん がんばって】

■TRANSGENDER AMIGA
■すすむくん がんばって
■お願いだから1000にして
■ウソつきはAMIGAの始まり
■キミのボードに神の奇跡が降りますように

【第3章 存在してはいけません】

■アメリカ製マウスパッドの傾斜角
■存在してはいけません
■小鳥ちゃんJAZZの巨匠をつつきなさい
■アジアでAMIGA

【第4章 来るかも知れない近未来】

■インタラクティブ・ライブ準備レポート開始
■最後の奉公娘?
■8つの結末
■金属のイジメ方
■来るかも知れない近未来
■課題が見出されすぎるCG
■世界初!本番中にインストールする男?
■大阪前々日、深夜のエコカー暴走
■宙吊りのハードディスク
■シェーの恐怖

【第5章 グルよ、太陽系に連れてって】

■Solar AMIGAへの道 予告篇
■グルよ、太陽系に連れてって
■オニイサン、知りたいのは値段なんだ
■アラブを我が手に
■自殺するアクセサリー
■機械の中の田井中

【附録】

■[FAMIGA特別企画]平沢進さんとアミーガでQ&A
■平沢進 LONG INTERVIEW about AMIGA
■註釈/AMIGA用語解説
■CLASSIC AMIGA LINEUP
■平沢進/AMIGA 略年譜

発売元はケイオスユニオン、編集はファッシネイション、発売日は未定だけど、たぶん2月ころ。
詳細は決まり次第お知らせしますが、まだ確定情報ではないので、ケイオスユニオンへのお問い合わせはお控えください。

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